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2020年6月26日 (金)

新しい科学1552

 自民党は現憲法を護り世界に広めよう

 河野さんの発表を受けて、「自民党は代替策として、敵のミサイル発射拠点などを直接破壊する敵基地攻撃能力の保有を検討しており、来月中にも党の提言を政府に提出する」(26日朝日3面)とのことです。この案に公明党は消極的で「今までの政府の考え方を尊重するのが我が党の考え方だ。」と述べているそうです。この公明党の考え方の方が国民の大多数の考え方であると思います。
 米軍の原子爆弾による大被害を受けた広島・長崎の被爆者の皆さんはその筆舌に尽くせない苦しみを長い間受けて、核兵器廃絶・戦争廃止を既に65年間に渡って世界に向かって訴え続けて来ております。この重さ大きさは最近の北朝鮮の動き(ミサイル発射)などとは比較になりません。それに北朝鮮の動きの目的はアメリカのトランプ政権への「ゆさぶり」にあるのであって、日本を脅すためにやっているのではないと思います。なぜなら日本は戦争放棄の憲法を持っている国ですから、それをミサイルでやっつけるなどということは国際的に認められないことです。国際法上も認められないと思いますし、人道上の倫理道徳にも背く行動です。
 それに加えて、1954年3月1日、太平洋のビキニ環礁で実施された米軍による水爆実験は、そのことを知らずに操業していた日本のマグロ漁船第五福竜丸に、その実験によって生じた「死の灰」を大量に浴びせました。そして、放射能汚染による船員の死傷、獲ったマグロの全廃棄処分という大被害をもたらすような大事件を起こしました。第五福竜丸以外にも幾つかの漁船が被害を受けたようですが、この漁船が無事港に帰って来られたのは船長と通信員の二人が戦争体験者であったので、船の状態をどこにも打電することなくひたすら母港を目指して帰って来たためであったようです。こうして、水爆の恐ろしさが日本にそして世界に伝えられたということでした。そして東京は杉並区の主婦たちがマグロなど魚が食べられないということで、原水爆反対運動に立ち上がり、それが広島大会にまた長崎大会へと拡大し、さらに全世界に対する大きなメッセージへと発展しました。その上、イギリスの大哲学者バートランド・ラッセルとアメリカの大物理学者アインシュタインによるラッセル・アインシュタイン宣言が出され、湯川秀樹博士も含めた科学者11人によるパグウオツシュ会議が開かれるようになったのでした。
 この宣言には世界の科学者および一般大衆に向けて、人類の正当な目的が戦争によって促進されることはあり得ないことを自覚するようにと促し、さらに「紛争問題の解決のために平和的な手段を見出だすように」との勧告も示されています。
 こうして、現在では「人格形成の科学」としての『人間科学』が創造され発展して来ております。しかし、残念ながら、この『人間科学』はまだ、十分に認められ広められていません。そのため未だにアメリカ対北朝鮮において核ミサイルの保有を巡る対決が問題となっていて、「敵基地攻撃能力の保有を検討する」などと言って時代遅れでしかも憲法違反の対策などを検討しようとしているのです。英国のEU脱退問題についても人格形成の問題と政治経済社会の形成問題が関わっているのです。
 こうした状況の中で新型コロナウイルス感染症の問題は、科学者ばかりでなく一般大衆に対してラッセル・アインシュタイン宣言を思い出し実践するようにと催促しているように思われるのです。このことを深く考える時に、わが国の世界平和に対する使命を自覚せざるを得ないのです。戦争を国際紛争解決の最終的手段としていた時代に戻ろうとするのか、それとももはや戦争をすることが不可能であるとの自覚のもとに世界におけるリーダーシップを発揮しようとするのか、胸に手を当ててよく考え、一大決心をして立ち上がるように、と促しているように思われてならないのです。



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