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2020年7月13日 (月)

新しい科学1555

 心身二元論から現象学を経て人間科学へ

 「新しい科学1425」では現象学と新しい科学について論じましたが、そこで取り上げたのは主に「YとTの論争」でした。ここでは{①心身二元論としては観念論が挙げられます。②現象学は心身二元論を超えて行くために独我論と誤解されるような主張をしなければならなかったということです。そして③新しい科学は現象学と似て独我論と誤解されるか、あるいは主観的観念論と誤解される主張をして「真に科学的な心理学」を確立した。}ということを論じたいと思います。

 心身二元論というのは身体と心がそれぞれ独立の存在であるとする考え方です。近代から現代に至るまで観念論はその代表者です。人間の死において身体は消滅しても心は永遠不滅であると観念論者は考えますから、観念論が心身二元論の代表であることについて異論のある方は居ないだろうと思います。しかし、唯物論が心身二元論であるのかどうかは議論のあるところでしょう。むしろ観念論に反対するということは心身二元論に反対しているということです。唯物論としては反映論を唱えていますが、『レーニンは、反映を「物質という構造物の礎石のなかに」そなわっている特性としてとらえていた。』(レオンチェフ『活動と意識と人格』西村・黒田訳、明治図書、1980)ということですから「反映」を「機能」と考えれば、「新しい科学」と同じになります。ただし、「新しい科学」においては『人格形成の科学』が展開できていますが、唯物論においてはそれがどうなっているのか私はまだ十分に研究してないので、その点は同じかどうか分かりません。
 
 

 

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